RSS
フルスペル:
RDF Site Summary (RSS 0.9, RSS 1.0)
Rich Site Summary (RSS 0.9x)
Really Simple Syndication (RSS 2.0)
RSS は、記事の見出しや要約などのメタデータを構造化して記述するための XML ベースのフォーマットのこと。
主にブログやニュースなどのサイトの更新情報を公開するのに使われている。
RSS には、複数の規格が存在するが、バージョンの数字の大きいものが上位互換性を持った後継規格というわけではなく、
記述方法や用途が異なるという状態になっている。
各バージョンの変遷と概要は、下記のようになっている。
RSS 0.9 (RDF Site Summary):
- Netscape Communications 社が、「My Netscape」サービスのために開発。
- RDF 構文を用いている。
RSS 0.91 (Rich Site Summary):
- Netscape Communications 社が、よりリッチな情報を提供できるように開発。
「Rich Site Summary」と改名された。 - RDF 構文の利用をやめ、独自の XML フォーマットを用いている。
RSS 1.0 (RDF Site Summary):
- 再び、RDF 構文を用いている。
- RSS-DEV ワーキンググループという開発者集団が開発。
- 日本では、最も普及している。
RSS 0.92 (Rich Site Summary):
- RSS 0.91 の後継の規格。
- UserLand Software が開発。
Really Simple Syndication (RSS 2.0):
- RSS 0.91 - RSS 0.94 までの上位互換性を持っている。
- 仕様はハーバード大学ロースクールのバークマンセンターに移管。
このように、RSS 1.0 と、RSS 0.9x 系の流れをくむ RSS 2.0 とは、互換性の無い規格となっており、
RSS 2.0 が RSS 1.0 の後継規格ということでは無い。
RSS 2.0 は、独自規格によるためシンプルな表現が可能だが、RSS 1.0 は RDF 構文をベースとしているためさまざまな表現が可能である。
今後も、それぞれの用途に応じて、それぞれの規格が利用されていくと予想される。