バイラル・マーケティング|IT 用語辞典

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バイラル・マーケティング

フルスペル: Viral Marketing

バイラル・マーケティングとは、いわゆる「口コミ」で商品やサービスを消費者に宣伝してもらい、利用者を増やしていくマーケティング戦略のこと。
バイラルとは、「ウィルス性の」「感染的な」という意味で、人から人へ情報が伝わっていく様子を (コンピュータ) ウィルスの感染・増殖に例えている。

バイラル・マーケティングの事例として知られるのが、Web ベースの無料電子メールサービスの Hotmail (ホットメール) である。1996 年 7 月に商業サービスを開始してから、わずか 18 か月で 1200 万人以上のユーザーを獲得し、世界最大の無料 Web メールサービスへと成長した。
Hotmail では、送信された電子メールの下に「Hotmail で無料電子メールを入手しよう」というメッセージと URL が挿入される。これによって、Hotmail ユーザーは送信相手に向かって、意識しないまま宣伝広告を行うことになり、急速に成長することになった。

バイラル・マーケティングという用語は、米国のベンチャーキャピタル「ドレーパー・フィッシャー・ジャーベットソン」のスティーブ・ジャーベットソン氏が、この Hotmail の急成長のメカニズムを説明するために、1997 年に使い始めたものである。

優れたビジネスアイデアを持っていながら、広告予算の少ない新興企業にとっては、バイラル・マーケティングは極めて効果的な手段だといえる。
しかしながら、宣伝の規模や結果をを企業がコントロールできないため、マーケティングの当たり外れが激しく、予期せぬ問題が発生してしまう可能性もある。